細胞検査士会
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規約委員会新着情報
平成23-24年度 副会長選挙候補者(公示)
10.11.10

                                      平成22年11月10日
             日本細胞診断額推進協会細胞検査士会 選挙管理委員会

下記の者を候補者として、平成23-24年度の本会副会長選挙を行うので公示します。(受付順、敬称略) なお、副会長選挙は、選挙実施要綱に従い、会長選挙結果の確定後に行います。

                            記

副会長候補     是  松  元  子  (これまつ もとこ)

            伊  藤      仁  (いとう ひとし)

            小  松  京  子  (こまつ きょうこ) 


以下に、各候補の所信表明文を掲示します。
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副会長候補      是 松 元 子(これまつ もとこ)

  この度,日本細胞診断学推進協会細胞検査士会(以下細胞検査士会)の副会長に立候補いたします.
私はいままでに,細胞検査士会編集委員長,細胞検査士会学術委員長などを勤めてまいりました.その間,多くの方々と接する機会に恵まれ,同時に多大なご薫陶を頂きました.副会長に選出されたあかつきには,この経験を生かし検査士会のためより一層尽力する所存でございます.私が目標とすることを具体的に述べたいと思います.

(目標) (1) 細胞検査士の卒後教育制度の拡充
           (2) 幅広い人材の発掘と登用
           (3) 変革期における細胞検査士のあり方の確立
           (4) 女性細胞検査士の視点での本会の運営

(1) 細胞検査士の卒後教育制度の拡充
  私は現在細胞検査士会学術委員長を務めております.2期の任期の間に,日常業務における細胞検査士の技術向上を目的として,細胞検査士会要望教育シンポジウムの企画,細胞検査士教育セミナーのプログラム作成,ワークショップの企画・実施などを行ってきました.学会時の教育シンポジウムでは出来るだけ新しい演者の掘り起こしに努めました.
夏期の教育セミナーでは細胞検査士の日常業務に役立つ実践的な内容を中心にプログラムの作成を行いました.ワークショップは「乳腺」「ベセスダシステム・パート1」「胆管・膵管」「ベセスダシステム・パート2」「泌尿器・呼吸器」をテーマに挙げこの時期までに全国9か所の大学で会場をお借りして計33回開催しました.
ベセスダ小委員会では9名の細胞検査士委員に加えて6名の専門医の方々にオブザーバーをお願いしました.また,委員として参加された方々のスキル・アップを目的として全員に交替で講師をお願いしました.婦人科細胞診報告様式が大きく変化する時期に,日本全国どこにおいても同じレベルの検査結果が得られるように九州から北海道までワークショップを巡回しました.
これらの活動を通じて,全国いろいろな会場でワークショップ運営や実践にご協力してくださった方々の中に多くの優秀な人材がいらっしゃることを改めて感じました.また,日常業務の精度向上を目指して大変熱心に参加してくださる多くの会員の存在に接し心強く感じました.改めて卒後教育の拡充の必要性を感じています.

(2) 幅広い人材の発掘と登用
 諸先輩方が築いて下さった40年を超える歴史を礎に,現在,検査士会のいろいろな委員会がそれぞれ新しいアイディアを出し合いながら充実した会の運営が行われていたと思います.今年度は全国すべての都道府県に細胞検査士会の支部が出来,規約委員会で規約の整備が行われ,選挙制度の改革で細胞検査士会主導の役員選挙が行われました.内容,制度に著しい進歩があったとはいえ,まだすべての支部で細胞検査士会の役員会の活動への理解が未だ充分とはいえなかった部分もあります.
今後の課題として会員への細胞検査士会の活動を広報し,理解協力していただける体制を確立していくことの重要性を感じました.我々の次の世代を担う人材を広く求め,登用していくことにより細胞検査士会がボトムアップし今まで以上に発展していくものと確信しました.現在進められている委員会や必要に応じて追加されるのであろう委員会に,より多くの人材を求め,各地から検査士会の活動に参加していただきたいと思います.

(3) 変革期における細胞検査士のあり方の確立
 昨今,医療の質,あり方などが頻繁にマスコミに取り上げられるようになってきています.そのような状況では医師ばかりでなく,私達を含めコメディカルと称される分野の医療における役割も従来にまして重要になっていくと思われます.
 現在細胞検査士会は全国的なチーム医療推進協議会に加入しています.この会には私たち以外にもコメディカルスタッフの学会が多数加入しています.検査士会の委員として会に参加して他のメディカルスタッフの現状を鑑みると,私達も細胞検査士としての職域を拡充していくこと,細胞検査士の視点で医療の中の細胞検査士の立場を確立していくことが大切であると思います.総務委員会が積極的に進めてこられた患者会との連携もこれからも大切なことだと思います.

(4) 女性細胞検査士の視点での本会の運営
 さて,日本臨床細胞学会における細胞検査士の立場として,細胞学会は現在npo法人ですが,一般法人化やその先を見据えているようです.大きな変革期に来ていると言われています.学会の枠組みの中で我々細胞検査士のあるべき立場を見極めていくことの重要性を感じます.
この会の会員の57%は女性会員です.また,提出される検体の半分以上は女性の患者さんからです.技術や能力の取得に対して男女差等は存在しませんが,本会運営の中に女性の視点は必要だと思います.

  これらのことを念頭において会長と協力して会務を遂行していくべく細胞検査士会副会長に立候補いたします.ご支援をお願いいたします.

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副会長候補      伊 藤   仁 (いとう ひとし)

  この度,副会長に立候補しました東海大学医学部付属病院の伊藤仁です.立候補にあたり所信を表明させていただきます.

  細胞診は,今年度の診療報酬改定において細胞診断料が新設されたことから医行為として認識されたと判断されます.細胞診は細胞検査士と細胞診専門医の共同作業ですが,陰性判定は細胞検査士だけの判断で行われていることが現状です.クラス?以上は,専門医の チェックを要するとされておりますが,慢性的な専門医不足,病理医不足から困難な施設もあり,当然術中迅速細胞診においてはリアルタイムに専門医のチェックを受けられない施設もあります.世の中の趨勢としても特定看護師(仮称)創設など,チーム医療を推進する動きが活発化しており,現在の医療従事者に関する制度を見直す時期に来ていると考えられます.細胞診領域においては細胞検査士の専門性と責任性について,その資質を担保する制度の創設が必要と考えます.医療系の資格制度が全盛の今日,細胞検査士制度は臨床検査技師の資格制度のまさに「先駆け」であったといえます.業務制限を視野に入れ,日本臨床細胞学会をはじめとする関係各所を巻き込み,新しい制度創設の「先駆け」となるよう取り組みを本格的に推し進めて行くことが重要と考えております.さらに,上級細胞検査士制度などの可能性についても積極的に探り,議論して,近未来の細胞検査士の姿を考えていきたいと思います.
  医療を取り巻く厳しい現状の中,細胞検査士会も今年で43年を迎えました.あらゆる組織・団体がそうであるように,現在,「団塊の世代」の皆様が還暦を迎えてきており,世代交代はいよいよ現実的なこととして始まってきております.細胞検査士会創成期からこれまで当会を大きく育ててこられた方々から次世代へバトンタッチする過渡期に入っております.まずは,これからの数年間,スムースな世代交代を推し進めていくことが重要です.また,さらにその次の世代を担う人材育成についても全国的な視野で取組んでいきたいと思います.
  本年,細胞検査士会支部がすべての都道府県にできあがり,全国組織になりました.「支部ありき」の会であり,支部とのパイプを密接にすることこそ,検査士会の組織力を強化することにほかなりません.今後,この全国ネットワークを生かし,ますます組織力を高めていくことが重要と考えます.

  最後に,私は東海大学医学部付属病院に25年勤務し,病理細胞診業務および研究に従事してまいりました.その間,前日本病理学会理事長,現日本臨床細胞学会理事長の長村先生のもとで,学術的なことはもとより,計り知れないほど様々なことを経験させていただき,そして多くのことを学んできました.現在,専任技師14名,臨時職員3名で構成される東海大学医学部付属病院病理検査技術科科長の役職にあり,また,東海大学が有する4つの付属病院の病理技術部門(専任技師23名)を統括する立場にあります.細胞検査士会においては,2004年より学術委員長を務めさせていただき,当時の三宅精度保障委員長とともに,現在では恒例となっている細胞検査士会主催のワークショップを立上げ,そして,検査士会で過去に手がけ途中で頓挫していました検体処理のマニュアルの作製を推し進め,現在では呼吸器,尿,体腔液が完成するまでにいたっております.2007年からは現在の副会長を務めさせていただいており,会長の補佐役として,会の円滑な運営および発展に努めてきました.今回の選挙では,選ばれた30名の役員のうち,10名が入れ替わっております.検査士会の円滑な運営と世代交代,2期4年の副会長実績をもとに,三度副会長に立候補させていただきますので,よろしくご支援いただきますようお願い申し上げます.

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副会長候補       小  松  京  子 (こまつ きょうこ)

  細胞検査士はその歴史の中で、着実に高度医療職種としての地位を固めていると感じます。現在の我々の地位は、時間を惜しまず社会活動を行ってきた歴代の役員の方々や、日本全国に分散した臨床現場の多くの先輩細胞検査士達の働きによるものです。諸先輩から受け継いだ細胞検査士という高度な学術性を基盤としたユニークな専門業務を愛している我々が現在なすべきことは何なのでしょうか。我々は進化しなくてはなりません。常に成長し変化し、新しい満足を患者や機関に与えることが必要です。その成果として社会的評価が伴うことは当然ではありますが、それ自体が目的ではないと考えます。
  社会貢献の実践方法は多彩です。組織活動としては、それぞれが異なった才能を生かし、それぞれが異なった役割を担うネットワーク型組織を形成すべきでしょう。その中で「自分には何ができるのか?」。個人の能力は様々であり、そこがチームを結成する上で最も楽しい部分ではないでしょうか。組織とは、個々の才能を引き出し、融合する物であります。組織団体としては創造性と独創性に優れた者と、堅実な保守派、学術面でのエキスパート、常に客観的な理論派など、異なる能力を有する集団であることが望ましく、メンバーを統括し彼らの才能を生かす事業を推進することがリーダーの役割です。我々は何を組織の単位とし、何を統括し、何を分離するか。それぞれの事業をどの程度の規模にし、いかなる位置にするか。まず、そこから出発したほうが良いと思います。
  トップマネジメントとは、単に個人を指すものではなく、マネジメントチームによる協同作業であります。チームには成長への意思と戦略が必要です。真摯であり続けられる者がトップマネジメントのメンバーであるべきであり、トップマネジメントとは何かを理解している者でなければ、進化は期待できません。
  会長となったかたの方針とのファシリテーションは必要ですが、個人的には現在の細胞検査士会には以下の項目を基盤とした活動を提案します。

(1) 国際細胞学会との連携によるグローバルな教育活動。
(2) 組織の内部強化:内部分析と成果の管理。
(3) 支部との相互交流のユニット形成の検討。
(4) 会員を主体とした事業の提案。
(5) トップマネジメントの検証機関の強化。
(6) 外部団体も入れた新しい渉外機関の設置:政治活動・検診の普及活動・マスコミ活動等。

  以上、賛同して下さるかたがおられれば幸いです。

[経歴]
現職:杏林大学医学部附属病院病理部技師長
資格:医学博士、国際細胞検査士、1級臨床検査士(病理学)、第2種作業環境測定士
現役職:細胞学会評議員・国際委員・学術委員・総務委員
会員・診断学推進協会理事・細胞検査士会国際委員長、東京都細胞検査士会代表幹事・東京都臨床検査技師会副会長、
international academy of cytology:qc committee, cytotechnology registry committee
international federation of biomedical science :president elect 
受賞歴:international academy of cytology:cytotecchnology of the year,  細胞学会技師賞、緒方富雄賞、小島三郎記念技術賞、国際技師会scientific award、 脳腫瘍病理学 会 学会賞.

 

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