細胞検査士会
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規約委員会新着情報
平成23-24年度 会長選挙候補者(公示)
10.11.10

                                             平成22年11月10日
                    日本細胞診断額推進協会細胞検査士会 選挙管理委員会
 
  下記の者を候補者として、平成23-24年度の本会会長選挙を行うので公示します。(受付順、敬称略)

                            記

会長候補        小 林 忠 男 (こばやし ただお)

              畠 山 重 春 (はたけやま しげはる)


以下に、各候補の所信表明文を掲示します。
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会長候補                小 林 忠 男 (こばやし ただお)

   この度、細胞検査士(検査士)会 会長選挙への立候補に当たり、所信を述べさせていただきます。
  会員の皆様のご協力により、2期(4年)を終えようとしています。就任以来、私としては少しでも可能性のあることには、揺るがず、また従来の形式に拘らず「挑戦」をしてきたつもりです--各役員のご協力に対して感謝の気持ちで一杯です--。なぜなら、医療分野に限らず、われわれを取り巻く環境は大きなパラダイムチェンジが起ころうとしています。すなわち、中途半端な目標設定では、読み切れない時代に入っているともいえます--実行あるのみと考えました--。この社会変化を勘案して「変化の時代にスムーズ」な、未来へのバトンタッチを実現させたいとの思いで、これまで検査士会の改革や活動の充実に微力を尽くしてまいりました。新しい"うねり"への期待が少しずつ見えてきているようにも思います。当会にとって今まさに実施されようとしている会長・副会長選等はその変化の一例といえるでしょう。これまでの2期で一定の成果は見えてきたのではと自負をしていますが、まだまだ「道半ば」、引き続き会長の任務を全うさせていただくべく、会長選に立候補させていただきました。

  さて、私は2007年のスタートの時点で「細胞診の再生」を目指す必要があると述べ、7つの実行計画(課題)を掲げさせていただきました。ここでは、私なりにその評価をさせていただきたいと思います。
(1) 「検査士の社会的アピールを通じて、がん検診の受診率の向上を図る」
近年、子宮頸がん検診はHPV予防ワクチンの登場で大きくその形を変えようとしています。受診率の向上の運動とともに、これまで国民に見えてこなかった、検診における細胞診あるいは検査士の役割があります。今まで実施されてきた検診の方法や啓発のあり方についても抜本的な改革の視点がいま必要と強く感じています。しかし、検査士会が深く関わる、「子宮がん対策」の顔になる委員会が当会には無いことに気づき2009年に「子宮がん検診委員会」を立ち上げました。全国から検診の精鋭が集まっていただきました。"熱い"議論がネット上で繰り広げられています。子宮頸がん細胞診の検体処理、判定、結果報告などについて調査・検討し、エビデンスづくりを目指せていけたらと思っています。必ずや、良い成果が生まれるものと信じています。更に、社会との接点を持った活動を続けたいとの思いから「Love49運動」への参加は、その中心的な活動に位置づけました。また、この夏には厚労省に出向いて、これからの「Love49運動」に対しての「厚労省後援」の手続きを進めています。また、「がん患者大集会」への参加は各支部組織の活性化、特に他団体とも強い繋がりを持つことになり、結果各地で良い成果が出てきていると思います。目標達成度40%。

(2) 「当会規約の改廃や他の規約との整合性」
われわれ検査士会の組織の支柱である規約については、ようやくルール面の合理性が確立され、明確化の方向性が見えてきました。この規約作りは当該規約委員会の尽力のお陰と思います。目標達成度は80%。

(3) 「細胞診精度保障:質の向上を常に研鑽できる状態を構築」
当該学術委員会の骨折りで、全国各地で開催されたベセスダワークショップはいずれも好評な企画となりました。本事業は世界的な細胞診の標準化に向けた取り組みでもあり、生涯教育としての意義も大きいものがあります。また、検査士会教育セミナーにおける、セルフアセスメントを通じた精度保障のチャレンジは更に進化の余地(改善)があると考えています。目標達成度60%。

(4) 「検査士人材バンク」
大きな動きを起こせていないことが少し残念ですが、団塊世代の退職と若手検査士の流入の促進を引き続き進めていきたいと思います。目標達成度30%。

(5) 「高校生などに対しての勧誘」
就職専門誌や高校生向けの雑誌などへの掲載(サムワン誌,2008年)。高校生向けの子宮がん検診の啓発活動との協調が、検査士の職種認知を高める意味でも最も近道と考えます。目標達成度30%。

(6) 「ホームページの活用」
IT技術は最大限有効に活用をせねばなりません。また、当会の活動は外から見て、透明性が求められなければならないと思います。したがって、検査士会13の委員会の事業計画と事業報告はホームページ上で全て公開いたしました。予算ありきの事業ではなく、あくまでも事業ありきの予算を目指していただきました。そこには手弁当で頑張っていただいている各委員の現状があることを感謝せねばならないと思っています。目標達成度60%。

(7) 「国際化の推進」
国際交流として、2009年と2010年に「日・台細胞診合同セミナー」をいずれも台湾で開催できたことは喜ばしい限りです。着実に両国間の交流は深まっていると思います。今年の夏、韓国の検査士会会長Mr. DH Hwangと広島で面談が実現し、合同の勉強会を立ち上げることで意見の一致を見ました。また、本年の第17回IAC会議(エジンバラ)にてIAC新会長、Dr. Solomonから、私にIAC細胞検査士委員長への就任を要請されました、この上ない光栄と思います。私が、初めての米・英以外からの委員長のようで、アジアの新興勢力とタッグを組んでもらいたいとの、Solomon会長の気持ちが入っているものと理解しています。その意味でも、国際化の推進は更に勢力を傾注する必要性があると考えています。目標達成度70%。

  これらに加えて取り組むべき課題として、
一つは日本臨床細胞学会の運営に関わること、特に評議員選出の問題があります。それは検査士の評議員定数が評議員総数の10%以内の決まりがあることです。当会が疑義を抱いている、この問題についても学会の運営そのものに関わる重要な、しかもデリケートな部分と認識していますので、学会理事会でも検討をお願いしているところです。
二つ目は、弱小集団の当会も、チーム医療推進協議会に参加をさせてもらっています。ここでは特定看護師(仮称)に代表されます看護師の行う医行為の範囲の拡大等が議論されています。具体的には医師と看護師の中間の「職種」の必要性、所謂グレーゾーンの扱いの問題でもあります。この医行為の範囲問題は、検査士の職域でも当てはまるものとの認識で議論の場にいることの重要性を感じています。今現在の表向きの大きな課題にはなりませんが、今後を見据えた議論を慎重に進めたいと思います。

  上記に掲げました課題の達成度と、当会の更なる活性化・充実を目指して、さらに努力したいと考えています。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いする次第です。


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会長候補            畠 山 重 春 (はたけやま しげはる)
 
   現在、科学分野は著しく進化し多様化しておりますが、進歩と比例して専門性も複雑多岐にわたっております。医学社会も類にもれず、その流れの中から、医師中心の医療として存在するのではなく、あらゆる職種が患者さんを中心とするチーム医療の一員として協力し、最善の医療を提供する考えの時代へと変遷しております。このような環境変化に応え細胞検査士会もチーム医療の一員として既に活動しております。癌の死亡率が上位に位置している現在、がん検診の重要性が社会のトップ記事の一つとして扱われる機会も増加しているのは喜ばしいことです。しかしながら、残念に思うのは子宮がん検診一つにしても細胞検査士という職種で表記される機会は極めて少なくほとんど皆無といってもよいのではないでしょうか。社会的認知度を上げるのは近未来の細胞検査士不足を補う上からも急務であります。臨床検査技師養成校、大学の医療系学部はもとより、高校生への働きかけもより一層推進してゆくことが重要であります。
  私は細胞検査士資格取得後、現在に至るまで一貫して最前線に身を置き細胞診業務に携わってまいりました。この間、総合病院、癌専門病院、そして、衛生検査所に勤務するという、働く環境が大きく異なる施設において実務経験を積むことができ、当然ながら受診者の母集団もかなり違うことを体験しました。なお、同じ細胞検査士であっても労働環境の違いによって、細胞診検査に対する捉えかたが微妙に異なることを理解するのに役立つ経験となりました。また、検査技師免許取得直後から今日まで、臨床検査技師学校や大学、細胞検査士養成所等において教育にも携わる機会を得、教育の大切さを実感しております。このような経験から医療業務に携わるということは常に患者さん(受診者)の命が預けられているという実感を持つにいたったわけです。患者さん(受診者)自身が我々医療従事者の師であるという考えに基づき、多くの新しいことを学ばせて頂きました。
  一方では今まで日本臨床細胞学会の総務委員会、学術委員会等を始め、細胞検査士会役員などの活動に約30年にわたり関わらせて頂いております。この貴重な体験を生かし、今後の細胞検査士会の運営に役立てたいと思います。

[ 細胞検査士一人一人が会の主人公 }
支部代表者の重要性
  会にとって最も大切なのは、会員による支部での活動とそれをとりまとめる代表者であります。その重要性を約6500名の会員(実数)にどのような手段をもって認識していただくかが、私の会員の方々へのfirst approachであると考えています。支部代表者委員会は各支部との連携の重要な場であり、情報伝達の機能も有しております。私は以前から細胞検査士会にとって重要なのは支部代表者の協力と活動が不可欠であると認識しております。各支部所属の会員の皆様に会の存在意義について積極的に発言して頂くには、役員と支部代表者、会員との密な双方向的情報交換、情報の共有が大切であります。

[ 対外活動の積極的推進 ]
  細胞検査士の職種を他の医療職種の方々に知って頂く広報活動は重要です。渉外委員会活動を強化することによって相乗効果が期待されます。対外活動は、業界レベルだけでなく、政治・マスコミ等、ひいては世界にも目を向ける必要があります。なお、一時よりも停滞気味にあるPA(仮称)制度について、その可否を含め、細胞検査士会としての立場を明確にし、日本病理学会や日本臨床検査技師会などと協議することも必要ではないでしょうか。

[ 細胞検査士の国家資格化に関して ]
  細胞検査士会として日本臨床細胞学会にWG設置要望書を提出しているが、細胞検査士会にとって魅力ある細胞検査士資格とするためには国家資格化もその要素の一因であるのか、その是非を含め検討する小委員会設置が必要であると考えます。なお、この件に関してはPA(仮称)制度や細胞検査士のシニア制度化意見などとの関連も踏まえて有機的に将来性を見据えて分析する必要があると考えております。

会長立候補にむけて
"支部とのcommunicationを重視した活動"
"大きく社会へ進出する活動"
"会員の声を取り入れられるシステムの構築"
の3つの柱を考えております。宜しく御願い申し上げます。

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